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思い出のたくさん詰まった宝物の革ジャン

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今週のお題「お気に入りの一着」

 

まだ二十歳になる前に先輩からもらった革ジャン

10年以上たった今でも大事に毎年着ています。

https://www.instagram.com/p/BBOZ-edRZj4/

#革ジャン#オ気ニ入リ

 

東京に出てバーでバイトをしていました。

その時に週に一度か二度しかバイトしに来ない先輩がいました

 

ただその人がなんというかすごく雲の上のような存在で

あまり話しかけれなかった

 

その先輩は仕事自体はそこまで回数をこなしてるわけではないので

お酒を完ぺきに覚えているわけではないのですが

すごく自信ありげで堂々と仕事をしていて

しかも誰よりもずば抜けていたのが接客

 

だってお客さんのお替り率が上がっているだけならまだわかるんですけど

俺もどんなタイミングでいけばもう一杯くださいって言われるか

毎日考えてましたから

でもね その先輩は違った

自分の分のギネスまで頼んでいる

そう 会話に入って盛り上げて自分も一緒に飲んでいた

 

それを見た瞬間

ここまでしゃべって人の心を動かすことができるんだな・・・

俺とは違う次元の人だなって感じたほど

 

元々俺は人見知りで

なかなか人と話すことができなかった

なぜか外人のお客さんには仲良く話せてた

多分話せてたっていうよりジェスチャーが必死すぎて向こうが気を使ってたのかもしれない

 

だからこそお客さんと1対1でもグループでも盛り上げれる

そんな先輩がものすごく見えた

なんであんなふうにしゃべれるんだろ

なんか話すことに対して何も恐怖心とか不安を感じられない

 

そこから先輩の事をすごく意識するようになった

しぐさや癖などとにかく必死で盗もうとしていた

先輩がギネスのドラフトを飲んでたから俺も同じのを飲んだ

そんなに好きでもないのに

(ギネスのドラフトは黒ビール)

 

その先輩実は芸人だった

あぁだからあんなに話せるんだ

しかも関西人 話すことがとにかく面白い

俺はどんどん先輩にあこがれていった

 

でも人見知りの俺は先輩にはあまり話せなかった

真似をしてついていくのが精一杯だった

バイト先のバーには先輩の彼女がよく来ていた

バイトしている先輩よりも彼女がいる日のほうが多いほど

そしてその彼女も気立てがよく

よく俺も含めて飲みに誘ってくれていた

 

彼女のおかげもあってしばらくすると先輩と仲良くなっていた

いつも休みの日と遊んでいた

そしていつどこにいっても先輩は場を盛り上げて相手のテンションをあげていた

 

そんな先輩を尊敬しつつも1年たったある日

俺はバイトをやめることにした

店長 先輩 彼女 先輩の後輩

たくさんの人が集まって送別会を開いてくれた

嬉しすぎて盛り上がって

そんな時にいつも先輩が来ていた革ジャンの話をしていた

『その革ジャンよく着てますよね かっこいいですね 本物の革ですか?』

俺が言うと先輩は

『当たり前やろ ほれ もらっとけ』

そういって俺の体に革ジャンを着せた

さすがに俺ももらえないですというと

『俺がやると言ったらやるんだ だまってもらっとけ』

嬉しすぎて何も言えなかった

 

ずっとあこがれてた先輩が仲良くなれて しかも気に入ってる革ジャンを俺に

嬉しすぎてとにかく乗らされるままに酒を飲んだ

そして速攻潰れた・・・

 

その後も先輩とはよく遊んでいてその時も毎日俺は革ジャンを着ていた

遊び終わった後はバーによく行っていた

今でもその時に先輩とやってた小ネタのクシと鏡は革ジャンに入っている

 

今は先輩は地元に帰り

俺は別の場所で家族を持ち

お互い別々の道を歩んでいるけど

俺が人と話せるようになったのも

仕事していて自信が持てるようになったのも

すべてが先輩のおかげだと

今でもそれは感じています

 

俺を変えてくれた

偉大な先輩

またいつか会いましょうね

 

 

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